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2026/09/17 (Thu)
ある地方の公立病院で、経営改善のために
入院患者が支払う個室使用料の10%引き上げや
駐車場の有料化することを決めたとのこと。
さらに、死亡診断書や健康診断書などの文書料も引き上げとか。
一昨年から赤字額過去最高となり
コスト削減や人件費の見直し計画を進めてきたが
物価高による負担増を、利用者にも負担してもらいたいということらしい。
(個室使用料を10%引き上げたら年間2700万円増収になる見込み)
これを読むだけなら、昨今では残念ながらよくある話かもしれない。
今はどこでも赤字だし、病院を維持するには仕方ない部分もあるのだろうな
と思って読み流してしまうのだけど
たまたまなのか、同じ日に「同じ病院」の、こんな記事も掲載されていた。
それは、6年前の医療事故による遺族との示談で
1500万円賠償したというもの。
お金は天下の回りものだから「それはそれ、これはこれ」なんだけど、ちょっともやっ
片や(公立だけど)経営難で利用者に負担増を願う記事、片や医療事故の賠償金を支払う記事
(赤字の額に比べれば、賠償金のほうがはるかに低いんだけど)
同じ日に掲載してなかったら、賠償金のほうは小さな記事だから気にもとめなかったかもしれないな
まあ、国も同じだけども。
国が裁判で賠償を命じられても、それも税金。
・・・・・・・
なお、その医療事故とは
左変形性股関節の70代高齢女性、人工股関節をはめ込む手術で
なんらかの理由で静脈を傷つけ出血が止まらなくなり、
手術後に気づいて止血したものの、翌日に亡くなったという事例。
え?手術後に気づいたの?って思ったら
「静脈は動脈に比べて血圧が低いため、傷ついても勢いよく血が噴き出すわけではなく、
じわじわと骨盤の奥(腹腔内や後腹膜)へと出血が溜まっていくので
手術中の術野(医師が見ている傷口)には血が溢れず、
手術が終わるまで出血に気づけないケースがある」のだそうな。
この医療事故は6年前の件だが、他にも複数起きており
そうした事故を受けて3年前(2023年)に
日本医療安全調査機構(医療事故調査・支援センター)が
「股関節手術を契機とした出血に係る死亡事例の分析」という提言書をまとめ、
全国の医療機関に注意喚起を行ったという。
その中では、死亡にいたった事例には、
*高齢や低体重の患者(骨が薄く、血管との距離が近い)でリスクが高まること
*スクリュー(人工関節のパーツを骨盤の骨に固定するための医療用のネジ(ボルト))挿入時の安全な角度(安全域)」を徹底すること
*術後に血圧低下や心拍数上昇(ショックインデックスの悪化)が見られた場合、
目に見える出血がなくても「骨盤内での隠れた大出血」を疑い、即座に輸血や再手術の準備を行うこと
というような特徴や教訓などがあげられていたということだ。
きっと遺族は「どうして」と何度も思い、
そして時間をかけながら示談を受け入れ
二度と同じことがないようにと願うしかなかったことだろう。
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